活動紹介

2019年度電力ISACサイバーセキュリティ演習の実施について

 電力ISACでは2019年12月2日、東京五輪・パラリンピックの期間中に電力設備がサイバー攻撃を受けたと想定した防護演習を都内で初めて実施いたしました。

 ISAC事務局と会員の大手電力10社やJパワー(電源開発)、JERA、新電力などから約140人が参加し、会員各社の初動体制や情報共有の手法などの再確認を行いました。

 当日は一つの会場に会員各社のサイバー防護担当者が集合し、企業ごとのテーブルに分かれて、電気事業者の火力発電所や制御所がサイバー攻撃を受けたとの想定で演習を開始し、ISACの演習WGが提示した攻撃情報に基づき、各社のやり方で被害状況や復旧対応、経済産業省など関係機関への連絡といった情報を関係者間で共有しております。

 今回の演習は参加者に攻撃シナリオを開示しない状況で実施し、緊張感が漂う中で訓練を進め、演習の終了後には経産省や外部有識者による講評も頂きました。

 東京五輪が近付くにつれて日本の重要インフラを狙うサイバー攻撃が増えるとの予測もございますので、電力ISACは演習を通じて課題や改善事項を確認し、電気事業者全体でサイバー防護への意識と対応力を高めてまいります。

演習中の様子